職場は1日の大半を過ごす場所ですから、職場での恋愛というのは少なからずあります。
ただ、それが浮気となれば途端に問題となってしまいますし、トラブルの火種となってしまいます。
お互い未婚の浮気ならまだしも、配偶者や子供を持つ身での不倫となればなおさら深刻です。
職場での浮気や不倫はどうして起こってしまうのでしょうか。
今回は、職場で浮気をしてしまう理由や、不倫をする人の特徴、対策方法などを解説します。
1.職場での浮気は多い?:浮気をしている男女のおよそ2割強が職場での浮気
倫理的に見ても、すでに付き合っている人、結婚している人がいながら別の人と恋愛関係に発展するのはご法度というのが世間からの見方です。
どんなに本人たちが本気であっても、世間からは基本的には眉をひそめられるのが浮気です。それを分かっていながら、浮気に踏み出してしまう人は少なくありません。
浮気関係に発展してしまう場所として特に多いのが、職場です。
これは統計にも現れていて、相模ゴム工業株式会社が行った調査によると、20〜60代まで幅広い年齢層で浮気・不倫相手に出会った場所として「同じ会社」が最も多く、全体では21.4%という結果が出ています。
2位の「友人の紹介」と比べても5ポイントもの差をつけ、割合的にはトップです。
社内不倫や職場での浮気は仕事の面でも高リスクにも関わらず、実際のところ同じ会社内での浮気や不倫はこのように非常に多い割合となっています。
仕事関係でありながら倫理的にあまりよく思われない行動に対するリスクはある程度承知しているかと思いますが、それでも職場で浮気をする人は多いようです。
20代は「学校」という回答も多いですが、これも大学という日常の大半を過ごす組織内での浮気となっています。
2.職場での浮気が多い理由やきっかけとは?
では、なぜこうも職場での浮気が多いのでしょうか?
職場というのは、日常の大半の時間を過ごす場所です。
社会人になれば、会社と家の往復生活が中心になる人も珍しくはなくなります。
そういった生活を続けていると職場以外の出会いはほぼなくなり、恋愛などのプライベートなことも、職場内で発展しがちとなってしまうのもある意味必然といえなくもないでしょう。
職場での浮気の理由やきっかけとしては以下のようなことが挙げられます。
- 1日の大半の時間を共有するので距離が縮まりやすい
- 職場の愚痴など共通の話題が多い
- 共通の目的に向かっている相手に共鳴する
- 出張や社員旅行など同僚との宿泊機会
- 職場での立場が上の人に対する尊敬が恋愛に変わる
以上のような理由やきっかけを見ていると、心理学的に見てもここまで恋愛に発展する条件が揃っていることはほかに類を見ないほどで、職場では浮気が起こりやすいというのも頷けます。
例えば、1日の大半の時間を共有し、毎日のように出会う人に対し、人は自然と好感を持つという心理学の法則があります。
これを単純接触効果と言い、人は恋愛以外においてもCMや広告など日常的によく見るものに親近感を覚えやすい生き物です。
仕事上の先輩や上司に仕事を教えてもらっているうちに……ということもよくあるきっかけです。
同じ部署であれば同じ共通の目的に向かって協力し合う間柄ですから、ますます距離は縮まるでしょう。
心理学における「類似性の法則」も大きく関係しています。これは「人は共通点が多いほど好感を持ちやすい」という心理効果で、職場の同僚に対してこの効果は強く働きます。
例えば同僚とは即ち「同じ会社に採用された人」ということで、学歴のレベルや教養のある分野、住んでいる場所など、バックグラウンドや環境に類似性を見出しやすいことから、類似性の法則で恋愛に発展しやすいのです。
出張や社員旅行など宿泊を伴う特別なイベントも恋愛のスイッチを入れやすいといわれます。
完全なプライベートではないものの、遠方に行くと仕事以外の一面も垣間見えるものです。
そのときに職場の顔とのギャップなどに惹かれる人も少なくないようです。
3.職場で不倫や浮気をする人の特徴とは?
職場に限らず、不倫や浮気をしやすい人には、以下のような特徴があるといわれています。
- 誰に対しても優しく愛想がいい
- 恋人の存在を隠す
- 一目惚れや目移りが多い
- 恋愛に限らず人に対して情を抱きやすい
- 頼みごとを断れない、人の言うことに流されやすい
これは性格的な特徴で、特に人に対してきっぱりと断れない流されやすい人と、もともとモテやすく出会いの数そのものが多い人、誰にでも優しく愛想がいい人などは要注意です。
恋人がいるのに恋人の存在を隠している人も危険です。
4.職場での浮気や不倫への対策は?
もし自分の恋人が浮気や不倫を行ってしまったら、非常に腹立たしい、悲しいと感じる人が大半かと思います。
特に職場での浮気や不倫は発覚しづらい・防ぎづらいのが現状で、だからこそ浮気や不倫が起こりやすいのです。
まさか「出勤するな」とは言えませんから、なおさら難しいものです。
唯一防ぐ手段があるとすれば、恋人の様子を常日頃から注意深く観察して、不倫や浮気のサインを逃さないことです。
現在進行形で不倫や浮気をしているサインは、例えば以下の通りです。
- 急に見た目に気を遣うようになった
- 服装や髪型、アクセサリなどの趣味が変わった
- 「友達と遊ぶ」「仕事で帰りが遅くなる」「出張や宿泊」と言い出すことが増えた
- 用途不明の出費がある
- 携帯電話を頻繁に持ち歩きいじるようになった
こういったサインを見逃さず、不審に感じたら問い質すことが重要です。
そのときに嘘をついているかどうかを見破るために、恋人と接しているときの仕草や視線の動きなど些細なところも観察しておきましょう。
嘘をつくと、恋人であれば容易に違和感に気づくことがあります。そのときに釘を刺しておくことで、早期発見であれば恋人の目を気にして今後浮気を思いとどまってくれるかもしれません。
継続的な浮気が発覚したら、許すにしろ許さないにしろ、意志を明確に示すことが大切です。
もし許すのであれば相手に流されることなく、しっかりと自分の意志を持って許し、後に引き摺らないこと。
許さない、別れるときも、きっぱりと関係の継続を拒否しましょう。
5.まとめ
以上、職場で浮気や不倫がなぜ起こるのか、浮気や不倫をする人の特徴、浮気された際の対処法などを一通り説明しました。
職場での浮気や不倫はある意味では必然なくらいに起こりやすく、ある意味では仕方のないことといえるかもしれません。
しかしもちろん、倫理的にも許されることではなく、発覚すると異動や解雇といったリスクもありますので、浮気をしない・させないことが大切です。
また、もし万が一、恋人が浮気をしてしまった場合に備え、日頃からしっかりと恋人を観察し、積極的にコミュニケーションを取り、強固な信頼関係を構築しておくことを心がけておきましょう。