失踪してしまうのには必ず理由があります。深刻な理由を持って失踪してしまう人もいれば、うつ病などといった病気が原因で失踪してしまうこともあります。つまり、失踪にはなんらかの心理が関わっているといえます。
今回は失踪してしまう人の原因や心理状態についてご紹介します。
失踪の原因とは?
失踪には必ず失踪してしまう原因があります。失踪してしまう人の多くは「精神疾患」であるということも、厚生労働省の行方不明者の状況表から確認することができます。うつ病などの精神疾患により正しい判断をすることができず、結果として家出など失踪してしまうケースが多いとされています。
さらにこの精神疾患の約6割が「認知症」といわれています。実際に認知症が見られる人が深夜徘徊をして、そのまま行方不明になったというケースは多く報告されています。最悪の場合、事故や誘拐で命を落としてしまうこともあるため、失踪してしまった場合は迅速に探しださなければなりません。
また精神疾患でなくても、余命宣告を受けた人や重病であると宣告された人がショックから家を飛び出してしまうといったケースも存在します。
精神疾患だけではなくさまざまな理由から失踪する人も多くいます。失踪者で次に多いのは家庭関係に問題を抱えている人です。家庭関係に関するトラブルは全年齢が関係しており、小学生でも家出をしてしまうというケースは珍しくありません。
夫婦喧嘩になり子どもを連れて失踪してしまうということもあるため、家庭環境の問題は深刻な事態を招く可能性があります。家庭関係で失踪してしまう人は共通して「家にはいたくない」と思い意図的な家出をしています。
他にも職場関係や異性間のトラブルといった理由でも失踪者は存在しており、年間を通しても失踪者は後を絶ちません。
失踪時の心理状態
失踪者の多くは家庭環境やトラブルなどで失踪をしています。ここにある心理状態は一貫して「辛い場所から立ち去りたい」という気持ちで行っていると考えられます。家庭環境の問題を例に挙げると、幼い子どもが失踪する理由のひとつに「家にいたくない」というものがあります。
両親の不仲が原因であったり、暴力を受けていたりといった場合、辛い場所を離れて安心できる場所を探します。
失踪する心理と深い関係のある欲求
人間には5段階の欲求があります。心理学では有名な「マズローの5段階欲求」というものです。人間の欲求はピラミッドのような関係にあり、下の欲求を満たすことで次の欲求を求めるといった傾向にあります。
この中で失踪をしてしまう原因となる欲求が、第2の欲求である「安全・安定の欲求」になります。先ほど例に挙げた子どもは、この欲求が満たされないことから失踪してしまったと考えられます。また、第3の欲求の「社会的欲求」も不足すると失踪の原因となります。
学校や職場などでいじめられていたり、強い孤独や不安感を感じたりすることで「逃げ出したい」という気持ちが高まり、結果として失踪してしまうケースです。
失踪の状況によっても心理は変わる?
先述したような欲求を満たされなかった場合、「逃げ出したい」「この場からいなくなりたい」という気持ちで失踪をしてしまいます。しかし、さらにもうひとつの状況によっても心理は変わってきます。
それは「認められたい」という承認欲求です。例として、頭ごなしに否定されている人は日常的に自分を認めて欲しいと感じます。そして、認めてくれる存在を探すために失踪するケースがあります。
これはマズローの5段階欲求の第4の欲求「承認・尊厳欲求」と第5の欲求「自己実現の欲求」です。子どものうちは第4の欲求を求めて失踪してしまうといったケースがあります。特に思春期ごろになると「認めて欲しい」という欲求が強くなり、家出をしてしまうようになる可能性があります。
大人になると自分がどこまでやれるか、限界を探すために失踪をしてしまう人もいます。「自己実現の欲求から「あるべき自分」を探す、いわゆる自分探しの旅がこれにあたります。
失踪の心理過程
失踪の心理には段階があります。精神疾患や強いショックを受けた人は突発的に失踪してしまうといったケースが多くありますが、その他の失踪は意図的である可能性が高いです。誰しも最初は理性から我慢をすることができます。
現状に不満を持ち、その不満が蓄積されていくことによって我慢が限界に達してしまいます。そして人間は防衛本能が働くため「どうしたら現状を変えることができるのか」という発想に至ります。
その結果「その場から離れる」といった行動を取るのです。その願望が強ければ強いほど「失踪」や「家出」という形で行動をしてしまう傾向にあります。
まとめ
失踪してしまう原因には心理的要因が大きいと考えられます。失踪してしまう心理的状況として考えられるのが「マズローの5段階欲求」です。失踪は「この場から離れたい」という気持ちや「誰かに認められたい・認めたい」という気持ちが強くなった結果に起きてしまいます。
家出や失踪は現状に満足していない人なら、誰しもが行ってしまうかもしれない行動です。子どもが家出をしてしまったら怒らず、原因を考えることが大切です。大人が失踪した場合でも、なぜしてしまったのかなど原因を話し合うことで、再発を防止できる可能性が高まります。
失踪や家出をした人を見つけ出したいと考えている人は、警察署に捜索願を届けることが大切です。しかし警察署は事件性がない場合は捜索を行ってくれません。そのため捜索願を届け出たあとは探偵社にて相談することをオススメします。
当社 総合探偵社「ブレイブリサーチ」では、失踪者の行方調査を行っています。まずは話を電話やメールにて相談ください。担当者がどうすれば解決できるのかなどのアドバイスをいたします。
また調査が必要であればその時点で最適な調査方法を提案し、事前にお見積もりをお出しします。ご相談もお見積りも無料です。